【毎日の掃除習慣⑧】床を拭く

毎日の掃除習慣

「モデルハウスみたいな家に憧れる」と感じた経験がありませんか?今の住まいを、理想の家に近づける第一歩は、毎日床を拭いてピカピカに保つこと、モノの総量を減らして床を広く保つこと。

今回は、毎日の掃除習慣「床を拭く」についてお伝えします。このシンプルで大事な習慣を身につけることで、住まい本来の輝きを取り戻しましょう。



モデルハウスで心を奪われる理由

昔、モデルハウスで仕事をしたことがあります。すべての照明をオンにして、家具や小物の選定・配置にこだわり、隅々まで掃除をします。モデルハウスへ行ったことがある人は、玄関を入った瞬間に心を奪われた経験があるかもしれません。「私もこんな家に住みたい!」と思ってもらうために、モデルハウスは明るく清潔で、ゆとりのある解放感を漂わせています。常に最高の状態で、お客様をお迎えします。

明るい空間や汚れのないピカピカの床や窓は、人の心をぐっと惹きつけ、ときめかせます。「こんな家に住めば、もっと幸せになれる。もっと家事も頑張れる!」と希望を抱きます。そして、帰宅後に待ち受けている現実とのギャップに、少し肩を落とします。

何千万円以上もする大きな買物を決断する前に、今の自宅を明るく清潔で、ゆとりのある開放的な空間にして輝かせる方法を1つご紹介します。



退屈な掃除習慣で輝きを取り戻す

実家暮らしの時は親がやってくれていた掃除や家事も、一人暮らしになると全部自分でする必要があります。この退屈で苦痛な時間を、いかに楽しく過ごせるか?と工夫を重ねた人もいるかもしれません。毎日同じことを繰り返していると、日々発見や改善などが生まれて変化し続けます。でも、その時は変化に気づかないことが多い。いつの間にか感性が変化し、いつの間にか綺麗で清潔な住まいが「普通」の状態になります。そうなると、そこに努力や退屈といった概念は必要がなくなります。

日々、整理整頓されていて綺麗で明るい空間で過ごしていると、イライラしたり、悪い妄想や雑念を抱いたり、激しく落ち込んだりすることがほとんどありません。育った家庭環境や教育によっては、学校以外の場所で掃除を教わった経験がなく、やり方がわからない人もいると思います。そんな人達に「掃除は自分自身を大事にする活動習慣」ということを伝えたいという思いもあって、この記事を書いています。

住まいも、自分自身も、本来の輝きを取り戻すのは自分次第。大事に磨き続けることで、輝くことができます。



床を雑巾で拭く

ここからは、床の拭き方についてお伝えします。用意するものは、①雑巾(玄関掃除用とは別のもの)、②モップ&ラグの2点です。②は、いろんなタイプを試してきた結果、厚みがあり手洗いして繰り返し使えるラグタイプに辿り着きました。棒も伸縮できるので、天井や高い壁の拭き掃除もできます。使い捨てシート等、ご自身が使いやすいタイプのフロアモップを使うといいと思います。

木材のフローリングは、水に弱い性質を持っています。そのため、日常生活や掃除の時も、水濡れには注意しましょう。特に、自然素材の無垢フローリングが使われている場合、水拭きするとシミになることもあります。多少の水気や経年とともにフローリングの色が濃くなっていく方が、味が出て好きだという人もいます。気になる場合、ハウスメーカー等へ確認しましょう。

まず、雑巾を水で濡らして固く絞ります。固く絞らないと、フローリングが浸水してしまう恐れがあります。以前「玄関を拭く」の記事でも書きましたが、水拭きだけで綺麗になるので、薬剤が入ったウエットシートや洗剤は使っていません。

掃除の仕方は、手が届くところは雑巾で順番に拭いて、手が届かないところはモップで仕上げます。実にシンプルですが、拭き方や細かい点にはこだわらず、まずは家じゅうを拭いてみましょう。床拭きの習慣がなかった人は、まずはモップを使ってサッと拭くだけでもOKです。6畳の部屋なら20秒くらいで完了します。慣れてきたら、雑巾を使って隅々まで拭きます。窓のサッシに砂埃が溜まるので、ついでに拭き取っておきましょう。

汚れが目立つ場所があった場合、汚れを広げないために、こまめに雑巾を洗いながら拭き掃除をします。コンロやシンクの下、玄関付近、テーブルの下など、他よりも汚れている場所に気づくかもしれません。足裏の汗やホコリ、調味料や油、跳ねた飲み物、いろんなものが日々沈着しています。

掃除の最後に、雑巾とモップ用ラグを手洗いし、干してしっかりと乾かしておきましょう

床を拭いたあと、床を手で触って、裸足で歩いてみてください。拭く前との違いを感じませんか?サラサラとして輝いているフロアは、モデルハウスに負けないくらい本当に気持ちがいいものです。



お掃除ロボットは必要?

最近のお掃除ロボットは、水拭きもしてくれるそうです。通常の掃除機にも、水拭き機能が付いているものが発売されています。忙しい現代人にとっては便利な掃除グッズですね。

ただ、わが家ではお掃除ロボット類は使っていません。一人暮らしや夫婦ともにフルタイムで働いていた頃も、限られた時間で掃除機と雑巾を使って掃除をしていました。理由は、①隅々まで自分の手でキレイにしたい、②毎日5分~10分掃除の時間を確保するのは苦痛ではない、③掃除機のお手入れ自体が大変、④雑巾1枚の方が掃除しやすいという点です。

子育て+共働きで時間がない、家が広い、ペットを飼っている、2階建以上の戸建等の場合は、お掃除ロボットを導入するメリットが大きいと言えます。

自分の家にお掃除ロボットが必要かどうか、現状をしっかり見つめて検討してみましょう。



ワンポイントアドバイス

1日1分でも1ヶ所だけでもいいので、床を拭いてみましょう。自分の手で床を撫でるように拭くと、住まいに愛着が湧いてきますよ。住まいも自分も大切に。

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