引っ越し前に断捨離して良かったモノ10選

引っ越し

引っ越しが決まったけれど、荷物が多すぎてどこから手を付ければいいかわからない、という方はいませんか?引っ越しは、普段なかなか見直す機会がない、手放せない、片づけられないモノを見直す最高のチャンスです。

今回は、引っ越し経験12回の管理人が、引っ越し前に断捨離してよかったモノ10選をご紹介します。引っ越しが決まった人は、引越費用の見積もりをする前に断捨離することで、荷造りの負担や引越費用を大幅に削減できる可能性があります。

この記事を読んで、身軽で快適な引っ越しの第一歩を踏み出していきましょう。


服・靴・カバン

過去の引っ越しで、引っ越しすることが決まって一番最初にしていたことは、今持っている服・靴・カバンをすべて収納から出すことです。現在のモノの総量を把握し、今使うor使わない、1年間で使ったor使っていない、好きor好きではない、といういくつかの基準で、引っ越し先へ持っていくかどうかを判断しました。

「お気に入りだったけど、もう十分に着たな」「今の体型にはキツイな・・」「あの頃は好きだったけど今は着ないな・・」といった感情にフタをせず、尊重します。その上で、このアイテムを身につけることで今の自分は満足するか?を問いかけます。

判断のポイントは、「高かったから、頂き物だから、いつか使うかもしれないから」という基準で選ばないことです。2~3年も経てば、自分の好みや感覚が変化していて当然です。「これは絶対に持っていきたい」という、自分にとって大事なアイテムを厳選していく訓練にもなります。


衣装ケース

昔はたくさんの衣装ケースを持っていて、季節ごとに衣替えをしていました。断捨離を知り、引っ越しのタイミングで徐々に服やカバンを手放していくうちに、最終的にはすべての衣装ケースが空っぽになりました。今では、最小限のお気に入りアイテムだけをクローゼットに掛けて収納し、衣装ケースやタンスは1つも持っていません。

季節ごとに衣替えをする必要がなくなり、長期間保管することで生じる衣類のカビ臭もなくなりました。いつも服の総量が一目で把握できるので、服を選ぶ・収納するといった些細なストレスからも解放されました。下着や小物類は、入浴後すぐに取り出せる通気性の良い場所に置いています。


毛布・タオルケット

私は戸建よりもマンション暮らしの方が長いので、真冬でもそれほど寒さを感じることはありませんでした。一度だけ、北側の部屋で寝ていた頃は朝晩の寒さを感じやすかったですが、南向きの部屋を選ぶようにしてからは、毛布が必要ではなくなりました。

夏はエアコンを付けて寝るので、寝室も暑くはなく、逆にタオルケットだと少し寒く感じることもありました。それなら、真冬用の毛布と真夏用のタオルケットは要らないのでは?と考え、思い切って両方とも手放しました。

今では、オールシーズン使える軽量羽毛掛け布団を使い、年中これだけで快適に過ごせています。おかげで、押入れにゆとりの空間が生まれ、その空間を小さな本棚のようにして使っています。


ベッド

大型家具の代表選手、ベッド。一度購入してしまうと、手放すきっかけはほぼなくなってしまいます。長子以外の方は経験があるかもしれませんが、私はこれまでベッドを自分で買ったことがありませんでした。上からのお下がりや、友人の引っ越し時に譲ってもらったりしていたためです。

前々からベッド周りの掃除がしづらいと思っていたこと、部屋の3分の1位をベッドに占領されてしまうことなども考えて、過去の引っ越しのタイミングで思い切ってベッドを処分しました。大きな重たいベッドを処分した時、本来の床面が部屋中に広がっている空間を見て、とても清々しく開放的な気分になったことを覚えています。

今は、比較的軽量で折り畳みもできるタイプのマットレスを使っています。通気性が良く寝心地も快適で、お掃除やメンテナンスがしやすいです。上質な物を選べば睡眠の質も向上しますし、何年か使って劣化すれば手軽に買い替えができる点も気に入っています。


ソファ

ベッドに続いて代表的な家具、ソファ。これもベッドと同じ理由で、今まで自分で買ったことがありませんでした。布製のソファカバーにはホコリが溜まりやすく、毎日掃除機やコロコロで清潔に保つのが手間でした。お風呂にも入らずソファで寝てしまうこともありました。

「ソファは必要ないかもしれない」と感じ始め、引っ越しを機にソファを処分しました。

床に座ってTVを見たり、時にはゴロゴロしたり、イスに座ってお茶をしていると、ソファがない暮らしはとても快適でした。リビングの空間が想像以上に広くなり、解放感が広がり、ホコリも出にくくなりました。「リビングにソファは必須」という思い込みを手放したことで、リビングの模様替えの選択肢も広がります。


食器棚・レンジ台

一人暮らしをしていた頃は、好きなテイストの家具や雑貨を選ぶのが趣味で、食器棚もじっくり選び抜いて購入しました。来客用の食器やカトラリーもたくさん集めました。当時はよく家族や友人を自宅に招いていましたが、「素敵な暮らしだと思われたい」という他人軸で暮らしていたように感じます。

引っ越し前に食器棚の整理・掃除をしていると、ふと食器がとても少ないことに気が付きました。来客用の食器やカトラリーはしっかり揃えているのに、自分用の普段使いの食器にはこだわらない。景品で貰ったお皿もありました。何とも言えない寂しさを感じた瞬間でした。

「年に数回の来客よりも、まずは自分自身を大事にしよう」

そこで、食器棚の中身を全部出し、1つ1つ取捨選択しました。今は、100均でおしゃれな使い捨てパーティーグッズもたくさん売っているので、来客用のカトラリー類や食器は思い切って処分しました。炊飯器は毎日使わないので、土鍋に買い替えて処分しました。

食器棚を処分して数年、今では夫婦2人分の食器を吊り棚収納に収め、電子レンジは床に置き(キッチンカウンターに置ける場合はその方がおススメ)、キッチンスペースを広く使えてとても快適です。


古いパソコン・携帯電話

過去、処分方法に困ったのが、昔使っていた古いパソコンや携帯電話でした。データをリセット消去しても、どこかで何かが漏れたらどうしよう?という妄想的な不安から、「今度にしよう」と長年処分を先送りしてきました。どう考えても、今の自分には必要がないものばかりです。

「全部処分したら、新しいパソコンを買ってあげるから」と自分に提案し、処分を決意しました。

今はネットや動画で詳しくこれらの処分方法が公開されているので、最新情報や信頼できそうな情報源を調べた上で、最終的に自分が安全だと思える方法を選んで処分しました。古いパソコン類を断捨離するのに体力は必要ありませんが、もっとも気力を消耗したかもしれません。その分、引っ越し後に購入した新いパソコン(薄くて軽い)がとても快適に感じます。


飾り物

誕生日やイベント、お土産、趣味の小物、家にいろんな飾り物をするのは楽しいですよね。ただ、時の経過とともに劣化したり、昔は好きだったけど今はときめかなかったり、モノの寿命が切れていたりして、住まいの空気をトーンダウンさせてしまう飾り物もあります。引っ越し前こそ、これらを断捨離するタイミングです。

私が処分したモノは、好きなキャンドル類やプリザーブドフラワー、陶器のお皿や小物入れ、頂いたお土産等たくさんあります。服やカバンと同じで、人の好みが少しずつ変化するのはごく自然なこと。その自然の流れに従って、今ときめかないモノは思い切って断捨離しました。


使わない頂き物

誕生日やお祝いの頂き物でも、自分の好みではなかったり、合わないことがあります。「せっかく頂いたのに申し訳ない」という気持ちで、好きではない服・小物・アクセサリー・調味料・置き物を保管しておくと、やがてその存在が視界に入らなくなり、存在自体を忘れてしまいます。

その結果、名もなきモノ達が住まいを占領し始めます。そうならないために、まだ使える状態のうちに誰かに譲ったり、寄附したり、時には処分することが必要でした。

引っ越し前にこれらを改めて見直したことで、普段なかなか向き合えなかった過去のモノと向き合うきっかけになります。贈っていただいた気持ちには感謝しつつ、それを必要としている他の誰かのもとで使われる方が、モノにとっても本望だと思います。そこに罪悪感を感じる必要はなく、これが本当の意味でモノを大事にすることだと感じます。


写真・手紙・思い出の品

最後に、処分することにもっとも心理的抵抗が強かったのが、写真や手紙、思い出の品です。どれもかけがえのない「あの頃」の思い出がたくさん詰まっています。思い入れがあるモノを手放すことは、その思い出を否定するような感覚になります。

ここでも最終的に大事なのは「今の自分にとって必要か、大事か」という視点でした。今はスマホで撮影して写真に残しておくことができるので、絶対に残しておきたいモノ以外は、すべて処分するか写真を撮って保存しました。その後しばらくして、保存した写真も半分以下にまで減らしました。

昔の写真・手紙・思い出の品の大半を手放した後、徐々に自分の中で変化を感じました。頑なだった考え方が柔軟になったり、新しい出会いを自然に求めたり、新しい人・感性・モノ・経験との出会いを歓迎するようになりました。過去の大切な経験や記憶は簡単に消えませんが、「見るだけでよみがえる苦い辛い悲しい記憶」は、過去の思い出のモノを処分することで徐々に消えていきました

今の自分の暮らしや生き方に満足し、感謝し、「あの頃は楽しかったけど、今が一番良い」と感じられるようになったのは、数えきれないくらいの苦い経験を乗り越えて「今」としっかり向き合ってきたからかもしれません。


ワンポイントアドバイス

引っ越しに際して家具や家電を新たに購入する際は、引越し後の間取り・収納・生活動線を基準にして考えることが大事です。必要最低限の家電(冷蔵庫、洗濯機など)だけあれば、あとは新居でしばらく生活しながら時間をかけて選んでいきます。「こんな暮らしがしたい」というイメージだけで買い物をせず、実際の暮らしと理想とのギャップを踏まえて、最適な選択ができるようになります。

引っ越しの機会を使って自分自身と向き合い、新たな気持ちで生活をスタートさせましょう。快適な新生活を応援しています。


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