毎日の基本の掃除にプラスする「1日1掃」シリーズ。
毎日少しずつ汚れているけれど、毎日掃除をするほどでもない。
そんなワンポイントを定期的に綺麗にすることで、住まいが隅々まで輝き始める新習慣をご紹介します。
所要時間を目安に、今日も1日1掃で住まいをピカピカにしていきましょう。
毎日触れる=毎日汚れる
今回は、毎日無意識に必ず触る「電気スイッチ・リモコン」の掃除についてお伝えします。
家の中にある電気スイッチの数を、数えたことがありますか?広さや間取りにもよりますが、3LDKのファミリー向け住宅の場合で10個ヶ所ほどあります。玄関、廊下、洗面室、浴室、トイレ、リビング、コンロ、キッチン、各部屋、改めて意識すると家の中には沢山の電気スイッチがありますね。
以前、仕事で沢山のお宅を訪問していた頃、電気スイッチの汚れが気になって触れなくなったことがありました(綺麗好き寄りの潔癖症)。普段、掃除機や拭き掃除をされている方でも、電気スイッチは見落とされがちです。多くの人は、掃除や片づけをする際、まず大きな広い面に目を向けがちで、電気スイッチのような小さなパーツにまでは目が行き届きません。
コロナ禍では、除菌や拭き掃除の徹底認識が世に広まりましたが、そういった生命の危機を感じない限り、電気スイッチ等細かい部分は「別に汚れていても問題ない」と思われがちです。ただ、慢性的な疾患・炎症・かゆみ・咳など、あらゆる体の不調を抱えている方は、こういった細かい部分を清潔にする習慣も、ぜひ大事にしてみてほしいのです。
私は医師ではないので、細菌感染と体調不良の因果関係を証明することはできませんが、住空間の清潔さと、心身の健康健全さは、密接に関連していると考えています。毎日、手垢・細菌・いろんな汚れが蓄積され、目に見えない沢山の菌が付いて汚れている場所を清潔にし、快適な住空間を作っていきましょう。
電気スイッチの掃除
電気スイッチの掃除用具は、かたく絞った雑巾と、汚れがひどい場合は住宅用洗剤(中性)も用意します。アルコール成分入りの洗剤を使うと、除菌効果も高まります。専用洗剤を用意する必要はありません。
掃除の手順は、玄関から順番に電気スイッチを1つ1つ雑巾で拭き取ります。初めて電気スイッチを掃除する場合や、しばらく掃除をしていなかった場合は、汚れ具合に応じて綿棒や住宅用洗剤を使って汚れを除去します。洗剤がスイッチ内に入らないように、洗剤は雑巾に噴射し、電気スイッチに直接噴射しないようにしましょう。雑巾に汚れが付いたら、小まめに水洗いして雑巾を清潔に保ちながら拭きます。
使用頻度が高い電気スイッチは、特に汚れが付きやすいです。逆に、普段あまり出入りしない物置部屋等がある場合も、ホコリや以前の汚れが蓄積されていることが多いので、忘れずに掃除しましょう。
リモコンの掃除
テレビ・エアコン・その他AV機器のリモコン、ゲーム用コントローラーにも、毎日手垢が蓄積しています。電気スイッチとは異なり、食事中に頻繁に触ることも多いため、食品・おやつ等の汚れが付きやすいのも特徴です。
リモコン類の掃除には、かたく絞った雑巾又は除菌シートを用意します。汚れがひとい場合は、住宅用洗剤(中性)と綿棒も用意します。
掃除の手順は、リモコンの凹凸部分に汚れがある場合、洗剤を少量付けた綿棒で除去します。洗剤がリモコン内部に入らないように注意しましょう。次に、リモコン全体を雑巾又は除菌シートで拭き取ります。これだけで完了です。
余談ですが、反応が悪くなったリモコン類は、ネットやフリマサイトで購入ができます。電池を替えても反応が悪い場合は、古くなって劣化している可能性があるため、買い替えをおススメします。
ワンポイントアドバイス
自分の中に「リモコン・スイッチ掃除」という引出しができると、床拭きや、何かのタイミングでサッとリモコンやスイッチを「ながら掃除」できるようになります。改めて重たい腰を上げる必要はありません。何かをしながらサッと拭く、この習慣が隅々まで綺麗な住まい作りへの1歩です。
みなさんの住まいが、今よりもっと清潔・快適でリラックスできる空間になりますように。
1つでもお役に立てることがありましたら、ぜひご活用くださいね。