【毎日の掃除習慣④】掃除機をかける

毎日の掃除習慣

毎日の基本習慣「換気、ゴミ出し、玄関掃除」に続いて、今回のテーマは「掃除機をかける」です。
掃除の定番中の定番、ありきたりな習慣と思われがちですが、とても大事な習慣の1つです。

この記事では、毎日掃除機をかけることがなぜ大事なのか?について、具体的な方法とともにお伝えします。今までは仕事や子育てで忙しかった人、掃除が面倒で仕方ないと思っていた人は、新しい考え方・ライフスタイルのヒントが見つかるかもしれません。



毎日の掃除機がけで、住まいと体を清潔に保つ

毎日隅々まで掃除機をかけることで、ハウスダストを除去し、部屋を清潔にし、空気を清浄にします。清潔な床であれば、毎日家でくつろぐ私たちの体に触れても安心です。足裏が汚れることもないので、スリッパも不要です。

自分には見えなくても他人には見えるモノ

仕事やプライベートで人のお家を訪問すると、見ないようにしても必ず目に飛び込んでくるモノがあります。来客前に掃除をしてくれたのでしょう、一見キレイに見えるお家に長年居座るホコリたち。その静かな、なんとも言えない存在感にクギ付けになります。

ちょっとカーテンを動かした瞬間に、キラキラと光る粉雪のように落ちていくホコリたち。この光景を、これまで何度見たかわかりません。鼻がムズムズ、鼻水がズルズル、咳がゴホゴホ・・失礼ながら、とたんにアレルギー反応が出てしまいます。

「この窓はもう何年も開けていないんです・・」
機能が停止した通気口には、びっしりとホコリが積り、びくともしません。こうして呼吸不全に陥った住まいは、少しずつ本来の輝きを失っていきます。

ではなぜ、週に一度ではなく毎日の掃除機がけが大事なのでしょうか?



掃除機がけが大事な理由

掃除機の役割

掃除機は、他の掃除方法では除去しきれない微細なホコリも除去してくれる、優秀な掃除グッズです。使い方さえ注意すれば、家のどんな床材にも使えます。例えば、畳、フローリング、じゅうたん、コンクリート、石材など、家のあらゆる場所で活躍します。

そもそも、チリやホコリは普段目に見えないほど微細なもの。私たちの日常生活で、ホコリが日々蓄積した段階で、初めて目で見て認識できるようになります。その状態では、既にとても不衛生です。

換気だけでは、家じゅうに浮遊・付着したホコリ、フケ、毛髪、ダニなどを吸引し、隙間に入り込んだホコリを取り除くことはできません。拭き掃除だけでは、水に弱い細部のホコリは除去できません。布団を干すだけでは、布団の内部や表面に蓄積したダニの死骸やホコリを十分に除去しきれないのです。



体の不調はハウスダストが原因?

通年、鼻炎や咳などアレルギー症状、皮膚のかゆみや炎症に悩む人は、ハウスダストが原因の1つかもしれません。今の住まいが自分にとってはスタンダードな状態でも、体にとっては大きなストレス源だった可能性があります。症状が改善しない場合は、一度アレルギー検査の相談をしてみると安心です。

幼い頃、かつてモノ屋敷で育った私は小児喘息が慢性化し、非常にしんどい経験をしました。今では、あらゆるアレルギー症状や不調から解放されましたが、不衛生な環境が心身に及ぼす悪影響を痛感しています。一度清潔な状態が当たり前になると、二度とあんな環境では暮らしたくないと感じます。

「汚れたら掃除機をかける」のではなく、毎日掃除機をかける。その状態がスタンダードになったとき、あらゆる肌トラブルや、呼吸器・鼻炎トラブルから解放されていることに気づくかもしれません。


モノの総量を知るヒントになる

各部屋はもちろん、廊下、階段、押入れ、収納、隅々まで掃除機をかけようとしても、家具やモノが邪魔で掃除機がかけづらい場合、モノの総量が多すぎる可能性があります。

特に広すぎる家に暮らしている場合、「邪魔にならないから」と言って、過剰なストックや余分なモノを溜めてしまいがちです。どこに何がどれだけあるかを把握しきれなくなり、次第に「開かずの間」が増えていきます。

モノが多ければ多いほど、そのモノ自体にもホコリが蓄積します。ホコリをかぶった置物やぬいぐるみ、誰でも1つは心当たりがあるかもしれません。

多くても備え付け収納の7割ほどにモノを収めることを前提にし、収まらなければ定期的に手放しましょう。いつも使うモノだけを残し、1年以上使わなかったモノは見直す。そうして家の中のモノを活性化させていくことで、徐々に部屋が侵食されてしまうのを防止することができます。

床にはできる限りモノを置かず、床面が多く見えるように保つことで、掃除機がけはとても楽でスムーズです。


掃除機がけの方法

掃除機をかける手順

掃除機がけと拭き掃除はどちらが先か?については、いろいろ考え方があります。結論としては、汚れの状況によって判断するといいと思います。目に見えるホコリやチリがある場合、まずはほうきや掃除機をかけてから拭き掃除をした方が、汚れが広がりにくいです。大事なことは、掃除機がけを「やっつけ仕事」にしないこと。自分が過ごす住まいを、大切にケアするつもりで取り組みます。

私は普段、以下の手順で掃除をしています。状況によって、サッと掃除機をかけるだけの日もよくあります。
①ホコリはたき…天井・照明・壁・扉・家電・飾り物などのホコリを優しく払い落とす
②床拭き…床に落ちたホコリを雑巾で拭く
③掃除機…例)上から順に、カーテン→本棚→本の隙間→収納・押入れ→空気清浄機→TV・周辺機器→コンセント・配線付近→網戸・サッシ→床

床面以外を掃除するときは、床用ノズルを外して掃除機をかけます。隙間用ノズルに付け替えるのが手間であれば、床用ノズルを外した状態で掃除機を使えばOKです。
これらを習慣化できたら、普段はサッと③のみので、週1~2回①②をプラスするくらいでも、十分キレイを保つことができます。

布団・マットレスは、専用のコードレス掃除機を使うのもおススメです。UV除菌機能搭載のものもあり、ダニやウイルス除去効果を期待できます。PCや本棚にも使いやすいです。掃除機を布団やマットレスにしっかり当ててゆっくりと滑らせ、端から端まですべての面を吸引していく。布団を干して取り込んだ後に掃除機をかけると、より効果的です。


掃除機の選び方

掃除機は、できるだけ軽量・シンプル・使いやすいものを使いましょう。高性能にこだわっても、使いこなせなかったり、重量が重たくなりがちです。コードレスよりも、電源コード式の方がパワフルなので、私は長年後者を愛用しています。布団用の掃除機は、車内掃除にも使えるコンパクトなコードレスタイプを愛用中です。

10年以上同じ掃除機を使っている場合、新しい掃除機に買い替えるのもおススメです。シンプルな機能でも、吸引力はアップすると思います。新しい掃除機に買い替えると、掃除するときの気分もグッと上がりますよ。

もし、普段忙しくて掃除の時間が確保しづらい場合や、動物を飼育されている場合、お掃除ロボット使うのもひとつです。ただし、①こまめなお手入れが必要、②角や細かい部分には行き届かないという点を踏まえて、少なくとも週1回は隅々まで掃除機をかけるようにしましょう。



まとめ

毎日の掃除機がけは、ハウスダストを除去し、部屋を清潔にし、空気を清浄する大事な掃除習慣です。裸足で家じゅうを歩き回っても、足裏が汚れることのない暮らし、けっこう良いものですよ。

毎日毎日同じことの繰り返し、一見退屈な掃除の時間が、自分自身を大事にする時間になります。誰かのためではなく、自分自身のために始めてみてくださいね。



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