引っ越しと断捨離で、人生の流れを変える

引っ越し

今までの人生で、何回引っ越しを経験しましたか?その時、環境の変化によってどんなことが起こりましたか?

掃除を習慣にすると、日々不要なモノが家から取り除かれ、新しい空気が入ります。同じ家に住んでいても、日々環境が変化していきます。

「仕事もプライベートもモヤモヤばかり・・」
もし、今までは気が付かなかった不満を感じ始めたら、住まいの現状にもう一歩踏み込んでみるタイミングかもしれません。

今回は、現状を打破したいのに抜け出せないときに、人生の流れを大きく変えていく住まいへのアクションについてお伝えします。



手放して動くと、人生の流れは変わる

引っ越しや断捨離は、どちらも新しい人生の流れを手に入れる前に行う「手放す作業」。モノや固定観念、今の自分に必要なくなったものを手放した先に、初めて新しい変化が生まれます。

「何かを得るためには、何かを手放さなければならない」
「今あるものすべてを抱えたまま、新しいものを得ることはできない」


これは、スピリチュアルや怪しい話ではなく、私が今まで生きてきた中で、数々の実体験に基づいて確信している価値観の1つです。様々なジャンルの本にも、同じようなことが書かれています。

生活、仕事、人間関係、モノ、プライド、過去への執着、あれもこれも全部抱えたまま、新しい価値観や環境を手に入れるのは難しい。自分自身を苦しめる過去の古い価値観を変えたいなら、まずアンインストールする必要があります。頭も両手も塞がった状態で、新たなチャンスをつかみ取ることはできないのです。

一緒に居るとお互いを傷つけ合う人、手放したいのに手放せないモノ、辞めたいのに辞められない仕事、自分とは違う親の価値観、住みにくい家。どれも、頭の中で毎日ぐるぐると考えるだけでは動かせない状況が、引っ越しや断捨離によって一気に動き出すことがあります。



手放せない理由

厚生労働省の調査によると、全国平均引っ越し回数は3.24回だそうです。(※国立社会保障・人口問題研究所による2023年「第9回人口移動調査」)

私はこれまで12回引っ越しを経験したので、平均よりはかなり多い方ですね。今では2日もあればすべて荷造りできてしまいます。引っ越しをするたびに環境が変わり、価値観が変わり、持ち物が減り、出会う人が変わりました。進学、就職、転職、結婚、どれもその時々の「引っ越し」がなければ、存在しなかったご縁です。

引っ越しや断捨離をしたくてもできない理由は、「仕事、人間関係、お金、家族、モノが多すぎる、愛着、価値観、執着心、プライド、面倒くさい」など様々あると思います。変化することに対して、何らかの心理的な抵抗がある状態です。

特に引っ越しの場合、条件の選定から内見、契約、準備、片付け、引っ越し後の各種手続きまで、たくさんの決定事項と時間、エネルギーが必要です。主体的に動く気力と体力がなければできません。

賃貸でも分譲でも、今の住まいを手放すためには、住んでいる年月の長さやモノの量によって、さらに大きなエネルギーを要します。


「もしこれを手放したら、二度と手に入らないんじゃないか」
「もしこれを手放したら、もしものときに困るんじゃないか」
「もしこれを手放したら、頂いた相手に失礼じゃないか」
「もしこの家を引っ越したら、後悔するんじゃないか」
「もしこの人と別れたら、この先誰も自分を愛してくれないんじゃないか」


こんな、今ここに存在しない「もしもの未来の不安」が、無意識のうちにぐるぐると頭の中に広がり続け、「今のままでもいいんじゃない?」と言うもう1人の自分に説得され、思考で闘おうとしても勝てなくなってしまします。

「私はこの場所で生涯暮らす」と決断したなら、それはその人にとっての答え。引っ越しする・しないことに正解・不正解はなく、今の暮らしを気に入っているか、住まいを大事にしているかが重要です。

「本当にこのままでいいのか?」と迷いを感じるのであれば、手を止めて、自分自身にじっくり聞いてみてください。

「本当は、昔から〇〇が好き」
「本当は、誰かと一緒に生きていきたい」
「本当は、1人の時間を大事にしたい」
「本当は、親のことが好きじゃない」
「本当は、広い家に1人では暮らしにくい」
「本当は、もっと身軽に暮らしたい」

いろんな本音を否定せず、ただただそれを受け止めて感じてみる。できればそれを、紙に書き出してみてください。「それはなぜ?」と深掘りしながら自分と向き合う時間の中で、他人の価値観ではない本質にたどり着きます。

止まっているものを動かすためには、そこに一定の力を加えることが必要です。その力は、自分自身の内省によるものか、人との出会いによるものかもしれません。「本当はこんなふうに生きたい」という思いを感じたら、ぜひその感性を大事にしてください。一度きりの、有限の人生です。



住まいへのアクション

モノを減らすと、今よりも狭い家で快適に暮らすことができます。家が狭くなれば、今と同等の条件(エリア、築年数、建物や部屋の設備・品質など)なら、家賃や物件価格は安くなる傾向があります。住居費用が少なくなれば、その分好きなことに予算をあてることもできます。

住む家や生活環境が変わると、生活習慣、生活動線、持ち物、人間関係などが変化し始めます。離れたいモノ・人・場所から物理的に離れると、心身の状態も穏やかに安定することが多いです。「今までのあれは何だったのか?」と感じるくらいに、悩みや不満もすっかり頭の中から消えていることもあります。それほど、環境が私たちに与える影響は大きいのです。

ちょっとやってみようかな?と感じたら、いきなり大きな決断をしなくてもOKなので、まずはできそうなことからチャレンジしてみてください。

  • 1日1分でも掃除を続ける
  • 1日1個、不要なモノを捨てる
  • 月に1回、知らない場所へ旅行する(住まいや生き方の価値観を更新する)
  • 1年以上使わなかったモノを手放す(古いモノ、古い人間関係への執着を手放す)
  • 本屋さんの「住まいと暮らし」のコーナーで気になる本を手に取ってみる
  • 好きな地域を散策し、いろんな家を見てみる
  • 『エア引っ越し』を計画する(もし引っ越すとしたら、エリア・建物の種類・間取り・設備・築年数・最寄り駅・周辺環境・窓からの景色など、どんな暮らしをしたいか?物件情報を調べてみる)



まとめ

「何かを得るためには、何かを手放さなければならない」
「今あるものすべてを抱えたまま、新しいものを得ることはできない」



大事なことは、「今の自分にとって、どうなのか」という視点。たとえモノを手放しても、家を引っ越しても、過去の大切な思い出は消えません。モノではなく、かけがえのない経験として自分自身にしっかりと記憶されているからです。

反対に、「忘れたい、手放したい過去」は、関連するモノを手放すことによって、徐々に記憶から消えていきます。激しい怒りや悲しみを伴うこともあるので、しっかりとその感情を感じながら手放すことで、次第に癒されます。

ときには新しい流れに身を任せ、知らない自分と出会う人生も、愉快なものですよ。
この記事を読んでくださった方に、嬉しい変化が起きますように。

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