掃除と洗濯は、厳密には別ものです。「衣類・繊維についた汚れを落とす=cleaning」という意味で、ここでは洗濯を掃除の1つとして捉えています。
洗濯の頻度や回数は、家族の人数やライフスタイルによって様々です。
今回は、毎日洗濯をする人もしない人も、少量であっても「タオルだけ分けて毎日洗濯するメリット」を5つお伝えします。
毎日タオルを分けて洗濯するメリット
他の洗濯物の汚れや臭いが移らない
衣類に付着した汚れや臭いの原因は、食べ物、ホコリ、汗、皮脂、尿、タバコ(吸っている人の近くを通っただけでも付着する)、香水、大気中の汚染物質などがあります。
特に強い臭いや汚れが衣類に付着していた場合、衣類とタオルを一緒に洗うことで、汚れや臭いがタオルに移る可能性が高くなります。
下着は分けて洗ったり、お湯で予洗いする人が多いと思いますが、衣類とタオルも別物です。
十分なすすぎ(2回)と早めの乾燥が基本ですが、タオルだけを分けて洗うことで、臭い移りの原因を減らすことができます。
雑菌が繁殖するのを防げる
上記のメリットに関連して、毎日洗うことで、時間の経過とともにタオルに雑菌が繁殖するのを防ぐメリットがあります。汚れや皮脂等が雑菌となって繁殖すると、洗濯だけでは落ちにくい臭いの原因になります。
昔、毎日洗濯しているのになぜかタオルが臭うということがあり、タオルを買い替えて、他の洗濯物とは分けて毎日洗うようにしました。それ以降、タオルの臭いが気になることは無くなりました。
他の衣類にタオルの繊維が付かない
タオルの素材・品質によって差はありますが、タオルの繊維が衣類に付着することがあります。特に、白いタオルの繊維が、色物の衣服に付着すると結構目立ちます。
タオル同士の色移りを防ぐためにも、見た目の統一感や清潔感を保つためにも、タオルは白系で統一するのがおススメです。他の衣類とタオルを分けておくことで、衣類とタオルの色移りや繊維付着を防ぐことができます。
漂白剤入り洗剤で白さを保てる
白系のタオルを使用している場合、漂白剤入り洗剤を使うことで、より白さを保つことができます。色物やおしゃれ着など、漂白剤入り洗剤を使えない衣類も多いので、うっかり一緒に洗濯すると衣類を傷める原因になります。
「色物にも使える漂白成分入り洗剤」もありますが、漂白したいものとしたくないものは、基本的に分けて洗う方が衣類のためには安心です。
少ない数のタオルで済む
わが家では2人暮らしで、洗面・キッチン・トイレ・各自の入浴後、1日計5枚タオルを使います。1~2日洗濯できない日があったとしても、10~15枚あれば十分です。
もし、一人暮らしでタオルの使用量が少ない場合、少し手間はかかりますが「毎日手洗い」をおススメします。私も一人暮らしをしていた頃は、毎晩タオルを3~4枚手洗いしていました。
まるで洗濯機が無い時代にタイムスリップしたような気分になりますが、慌ただしい1日の中で無心になれる瞬間が好きでした。
タオルを買い替える目安
タオルの臭いが気になる場合、①40~50度のお湯に酸素系漂白剤を入れて漬け置きする、②60度以上のお湯で20分程漬け置きする、などの方法で殺菌を試してみてください。タオルを傷めないように、洗い方については事前に洗濯表示を確認しましょう。
それでも改善されない場合や、タオルがゴワついてきた場合、タオルをすべて買い替えるタイミングかもしれません。
私は毎年1回タオルを全部買い替えます。1年使ったタオルは、半分に切って掃除用に使用しています。雑巾を買う必要もなくなります。
頂き物のタオルを箱に入れたまま長年保管している人は、箱から出して一度洗濯し、さっそく明日から使っていきましょう。頂き物が好みのタオルでない場合、寄附したり雑巾に使うのもいいと思います。
バスタオルは必要?
結論として、バスタオルは必要ないと考えています。理由は、①場所を取る(洗濯時、乾燥時、収納時、お出かけ時)、②乾くまでに時間がかかる、③入浴後も全身フェイスタオル1枚で十分、④フェイスタオルの方が経済的、という点です。
一度バスタオルを手放してから、今まで一度も不便だと感じたことはありません。洗濯や収納時のストレスが減り、毎年新しく買い替えているので、フェイスタオルだけでも十分清潔・快適に暮らせています。
季節によっては部屋干しもおススメ
乾燥機能が付いていない洗濯機を使用している場合、乾燥しがちな季節はタオルの部屋干しもおススメです。普段過ごす部屋にタオルを干すことで、適度な湿度が保たれ、ほのかな柔軟剤の香りが広がります。
ただし、気密性が高く換気されていない部屋に干したり、長時間干しっぱなしにすると、生活臭付着や雑菌繁殖の原因になる可能性があります。エアコン、除湿機、サーキュレーターなどを適切に使いながら、早めに乾かして収納しましょう。
入浴後にタオルを使って洗濯するまでの間、タオルを洗濯かごに入れっぱなしにするとカビが繁殖します。すぐに洗濯しない場合は、タオルかけや洗濯機にタオルをかけて乾燥させておくようにしましょう。
毎日、私たちの顔や体にダイレクトに触れるタオル。ゴワゴワ硬くなった古いタオルは手放して、フワフワ柔らかい新しいタオルを使って、毎日ごきげんに暮らしましょう。